-->

コスプレウィッグが不自然!違和感をなくすセットのコツ3つ

ウィッグカットに大きな失敗はなかったはずなのに、いざ被ってみると違和感がある……そんなお悩みをお持ちの初心者レイヤーさんは少なくないと思います。

ウィッグが不自然に見えるのは、決してウィッグの質や色のせいだけではありません。もしかするとそのウィッグは、セットの際にひと手間加えるだけで、顔に馴染ませることが出来るかもしれません。

今回は、ウィッグを装着した時の違和感にお悩みの初心者レイヤーさんに向けて、ウィッグを自然に見せるコツをまとめてみました。

コスプレウィッグを顔に馴染ませる3つのポイント

ウィッグは人毛とは異なる性質を持っているので、人間の髪型をセットするように長さを整えて形をセットして……だけではなかなか自然な出来にはなりません。

コスプレウィッグを扱う時は、人間のような髪に見せるために以下のポイントを押さえておくのがおすすめです。

①大まかにカットした後、つむじの毛束の根元を少しだけ立てる

ウィッグの最も不自然な箇所はつむじです。人間のつむじは、例え直毛の場合でも少しだけ根元が立ち上がっています。

これを解消するために、カットでおおよその形を作った後につむじ部分の毛束の根元を立ち上げるひと手間を加えてみて下さい。やり方は決して難しくありません。

  1. マネキンヘッドにウィッグを被せる
  2. つむじ部分を少量、真上に持ち上げる
  3. ドライヤーで根元を10秒程度加熱する(至近距離で温風を当てて下さい)
  4. ヘアスプレーを根元に噴きかけ、ドライヤーの冷風で熱を冷ます
  5. 持ちあげた毛束の外側を離して毛量を半分にしたら3~4を繰り返す
  6. 持ち上げていた毛束を離し、手櫛で整える

最後の手櫛は、あまりキッチリやってしまうと立ち上がった根元が元に戻ってしまうので整える程度に留めて下さい。

もちろん立てすぎも禁物ですので、キャラクターの髪型に合ったほどよい立て具合を見つけて下さい。

②セットの直前、ヘアアイロンで毛先を少しだけ遊ばせる

人間の髪は直毛に見えても多少は癖があることがほとんどです。ですので、作りたい髪型が直毛に見える場合でも表面の毛束をヘアアイロンでゆるく内巻きに癖付けすると自然に見せることが出来ます。

カットが終わりこれから本格的にセットを始める、という時に表面から何本か毛束を取り、全体的にゆるく内巻きにして下さい。ウィッグの毛全てが内巻きになって毛先がまとまって顎下に回りこんでいるのは失敗です。

あくまで顔に沿わせる程度に、毛束を作るように少量ずつ毛を掴み、根元から毛先にかけて大きく弧を描かせるような気持ちで内巻きを作ってみて下さい。

無造作ヘアを作る場合はもっと雑で構いません。ランダムに毛先を外にハネさせたり、全体的に少し毛を傷ませるつもりでアイロンをすると人間らしい無造作感が出せるのでおすすめです。

外ハネの髪型を作る場合は内巻きではなく、全体的に後ろに流すように弧を作るとそれらしく仕上がります。

③ウィッグ装着時、もみ上げを顔に貼り付ける

ウィッグのもみ上げ部分はどうしても顔から離れてしまいます。前項でもみ上げを内巻きにしたとしても、根元から外側に向かってしまっているのでなかなか自然にはなりません。

そこで、コスプレ当日のウィッグ装着時に、もみ上げを顔の側面に貼り付けてしまうのがおすすめです。貼り付けに使うおすすめアイテムはこちらの記事にまとめています。

もみ上げが短い場合(鼻先~口元あたりの長さ)は、そのまま顔に貼り付けてしまいましょう。もみ上げが長い場合(顎~それ以上)は、もみ上げの内側の毛束だけ口元辺りまでカットし、内側の毛だけを貼り付けるのが個人的にはおすすめです。

この時、もみ上げの全てをガッチリ顔に貼り付けてしまうと「いかにもコスプレ!」な不自然な髪型になってしまうので注意して下さい。(そういう画風のイラストのキャラクターであれば、あえてそうするのも一つの手です)

「この通りにセットしても何だかウィッグが浮いてる感じがして不自然……」そんな場合は、ウィッグの毛ではなく土台側に手を加えると不自然さがなくなるかもしれません。

ウィッグが被りきれてない?浮いてる時はつむじに注目

ウィッグをしっかり被りきれていないと、どんなに綺麗にウィッグセットしていても頭頂部が不自然に浮いてしまい台無しになってしまいます。

筆者はブライスか?というほど頭が大きいのですが今のところ被れないウィッグはないので、もししっかり被りきれていないという場合はウィッグ内側にあるアジャスターを確認してみて下さい。

アジャスターを一番キツく設定していると、どんどんウィッグがずり上がって浮いてしまうかもしれません。ムリにキツく設定していると頭痛の原因にもなるので一度ゆるめて被ってみて下さい。

しっかり被れているはずなのに頭頂部だけがポコっと浮いている場合は、ウィッグがゴリラ化しているのかもしれません。

ゴリラ現象の直し方をこちらの記事でご紹介しているので、もし自分のウィッグがゴリラ化していた場合はこちらを参考に直してみて下さい。


ウィッグはしっかり被れているし、セットもおかしくないのに馴染まない……という場合は、色が浮いてしまっているのかもしれません。そんな時は、眉の色をウィッグと揃えてみましょう。

眉毛の色をウィッグと揃えるとより顔に馴染む!

ウィッグを完璧に仕上げていても、明るい色のウィッグに黒い眉毛だとどうしても違和感が出てしまいますので、眉毛をウィッグと同じ色に揃えてみて下さい。

眉毛をウィッグと全く同じ色にすると、ウィッグの色によっては写真に撮った時に白飛びしてしまいますので、ウィッグの色よりも少し濃い色になるように眉毛を書いてみて下さい。

例えば、

  • 白髪→ライトグレー眉
  • 金髪→ライトブラウン眉
  • 薄いピンク髪→ピンク眉

のように、一回り濃い色で書くと白飛びの心配がありません。しかしあまり濃すぎると眉毛の印象が強くなりすぎてしまいますので、あくまで一回り濃いかな?程度に留めておくのがおすすめです。

まとめ

  • つむじの毛を立ち上げたり、髪全体にゆるく癖をつけると自然になる
  • 装着時にもみ上げを貼り付けると顔に馴染みやすい
  • それでも違和感がある時は、ウィッグ頭頂部や眉毛の色を見てみる

ウィッグの不自然さはコスプレのクオリティを大きく左右する重要なポイントです。

初心者感を拭うためにも、是非今回の記事を参考にウィッグセットをしてみて下さい。